絞込み部分一致が廃止されフレーズ一致に統合。googleリスティング広告のキーワードマッチタイプの違いと赤字を避ける設定方法!

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けいぞう(@affizou1) 株式会社けいぞう 代表取締役1976年12月生まれ、埼玉育ち。16年間で様々な副業を経験、アフィリエイトが軌道に乗り40歳の誕生日に計画的に独立。現在8期目で無借金・黒字経営。従業員なし・PC1台、自由で身軽な生活を送っている。当サイト運営者。

実績&プロフィールの詳細

googleリスティング広告のキーワードマッチタイプについて、

  • 2023年7月に絞込み部分一致が廃止され、フレーズ一致に統合
  • フレーズ一致、部分一致、完全一致の違い
  • 設定方法

などの最新情報ついて、私のPPCアフィリエイトの実践経験に基づきお届けします。

まず、出稿キーワードのマッチタイプに関する、グーグルの公式サイトのURLを以下に貼っておきますので、最新情報を確認してください。

フレーズ一致と絞り込み部分一致の変更について - Google 広告 ヘルプ
新しいフレーズ一致が全言語でご利用いただけるようになりました。以降、フレーズ一致と絞り込み部分一致のマッチング動作はすべての言語で新しいフレーズ一致動作に統一されます。 Google 広告では 2021 年 2 月より、絞り込み部分一致(BMM)の動作をフレーズ一致に組み込むアップデートを開始しております。2021 年...

また、以下の動画でも解説しておりますので、理解を深める上でご活用下さい。

【PPCアフィリ講座・第5回】GOOGLEリスティング広告の出稿キーワードのマッチタイプ!赤字を避ける設定方法とは?

キーワードの4つのマッチタイプとは?

googleリスティング広告では、どのキーワードで検索された時に自分の広告を出稿させるか』を設定するために、この図のような感じで「キーワードのマッチタイプ」を使って設定します。

その種類は

  • 部分一致
  • 絞り込み部分一致
  • フレーズ一致
  • 完全一致

の4種類でしたが、2023年7月に『絞り込み部分一致』が廃止され、『フレーズ一致』に統合され、3種類となりました。

キーワードマッチタイプの機能の詳細は以下の通りです。

マッチタイプの違いは、上記の表をじっくり見て頂ければご理解いただけると思いますが、1つずつ詳しく解説していきます。

その前に、絞り込み部分一致が廃止され、フレーズ一致に統合された背景についてサラッと触れておきます。

絞り込み部分一致が廃止され、フレーズ一致に統合された背景

もともと『絞り込み部分一致』と『フレーズ一致』の違いは以下の通りでした。

・絞り込み部分一致
 ⇒ 語順の異なる検索語句でも広告表示される

・フレーズ一致
 ⇒ 語順が異なる検索語句では広告表示されない

しかし、2020年の時点で、既に、両社の違いが分からない仕様になっていたんですよね。

けいぞう
けいぞう

つまり、例えば、2語のKWをフレーズ一致で設定しても、

  • 語順の異なる検索語句
  • 2語のKWの間に新しいKWが入った検索語句

などで広告表示されるケースが散見されていた、ということです。

このようなマッチタイプの機能重複について、今回の改訂で、シンプルに1つに統一された、という理解でOKです。

初心者の方は読む必要はないと思いますが、詳しく知りたい人は以下も読んでみて下さい。

さらに詳しく知りたい人向けの解説

今回の改訂メリット、厳密には、グーグル広告の公式サイトでも、以下の図で説明がありますが、例えば『東京 神奈川 引越しサービス』のキーワードで威力を発揮します。

画像出典:グーグル広告公式サイト https://support.google.com/google-ads/answer/10286719?hl=ja

つまり、このキーワードの検索意図は

『東京から神奈川に引越しする場合のサービス内容が知りたい』

であり、

『神奈川から東京に引越しする場合のサービス内容が知りたい』

ではない訳です。

一方、絞り込み部分一致で『+東京 +神奈川 +引越しサービス』としてしまうと、『神奈川 東京 引越し料金』など、『神奈川から東京に引越ししたい人が検索する検索語句』も拾ってしまい、検索意図とずれたLPを表示させてしまう可能性があります。

この場合、検索意図にマッチしたキーワードマッチタイプを設定するには、今まではフレーズ一致で、

“東京 大阪 引越し料金”

“大阪 東京 引越し料金”

のように、東京と大阪の語順を固めて、出稿する必要がありました。

この設定のデメリットは、『東京 単身 大阪 引越し料金』など、キーワードの間に新しいキーワードがはいった検索語句を拾うことができず、機会損失につながる点でした。

しかし、今回の改訂では、AIが検索意図を踏まえ、『大阪から東京への引越し料金を知りたい人』には広告表示しないよう自動的に出し分けができるようになり、より機会損失の少ない出稿ができるようになった訳です。

『部分一致』の機能と設定方法、 メリットデメリット

キーワードを記号でくくるなどせずに、マッチタイプを指定しないと、自動的に「部分一致」になります。

たとえば、「女性用 ぼうし」を設定すると、「女性用 ぼうし」の検索語句でも広告表示されますし、漢字の「帽子」とか英語の「レディース」など、同じ意味の別のキーワードが含まれた検索語句でも広告表示されます。

それだけでなく、日本語の単語的に、「女性用」と「婦人用」は、意味の広さが違いますが、こういうのも表示されます。

また、「ぼうし」と「スカーフ」のように、小物ファッションというカテゴリでは同じですが、モノが違うケースでも表示されます。

けいぞう
けいぞう

部分一致については、おおむね、今も昔も、機能的には同じです。

メリット

想定してなかった稼げるキーワードが見つかる事です。

また、googleリスティング広告にはキーワードの入札を自動化させる機能がありますが、その場合、より幅広くキーワードを拾ってくれる『部分一致』が、もっとも親和性が高くAI学習が進みやすい利点があります。

一般的には、自動入札で広告運用する場合、最初は赤字スタートですが、自動的に最適化されていくので、時間経過とともに、収益が改善される流れです。

けいぞう
けいぞう

今現在の個人的な感触としては、特にコンバージョンが貯まっていない初動のタイミングでは、AI学習の精度が悪くなるので、初めは手動でキーワード入札を行い、微調整をした上で、ある程度コンバージョンが貯まり、稼げるパターンが見えてきたタイミングで、自動化させるとスムーズな印象です。

デメリット

収益性の低いキーワードでも出稿されてしまうので、赤字のリスクが高くなるという事です。

ある程度、資金力があるなら、逆に、まずは部分一致で出してみて、たくさん検索キーワードを出していき、そこから、収益性の悪いキーワードを除外設定して、収益性を高めていくと、機会損失が少なくなり、より早く収益化の道筋が作れるというメリットにも、なり得ます。

『フレーズ一致(旧絞り込み部分一致) 』の機能と赤字を避ける設定方法、メリットデメリット

フレーズ一致の場合はキーワードの左右に半角英数で、ダブルクォーテーションを付けます。

例えば、”女性用 +ぼうし”と設定した場合、「女性用 スカーフ ぼうし」とか、「ぼうし 女性用 冬」みたいに、2語以上なら真ん中に別のキーワードが入ったり、指定したキーワードの語順が入れ替わった検索語句で広告表示されます。

けいぞう
けいぞう

とはいえ、PPCアフィリ初心者の場合、いきなり部分一致だと赤字リスクが高いです。

赤字リスクと機会損失、どちらを取るかですが、「フレーズ一致」で、キーワードの範囲を、ある程度狭めて、キーワード出稿するのがベターです。

『まずは小さい金額で初めて、稼げる形を作って、だんだん拡大させていく』が良いですね。

メリット

部分一致よりも、より稼げるキーワードに絞って出稿でき、赤字のリスクを避けられる点です。

デメリット

稼げうるキーワードを逃してしまう『機会損失のリスク』がある事です。

『完全一致』の機能とメリットデメリット、設定方法

キーワードを、半角英数の角かっこで囲むことで指定します。

指定したキーワードと完全に一致する検索語句や、その類似パターンに該当する検索語句で、広告が掲載対象となります。

なお、完全一致キーワードと同じ意味を持つ検索語句は、つづりや文法の違いがあっても類似パターンと見なされます。

けいぞう
けいぞう

以前は、『完全に一致した検索語句のみ広告表示される』という仕様でしたが、いまだに、この情報で説明しているサイトが散見されますので、注意して下さい!!

メリット

「この検索語句の収益性が高い」と判断できたときに、その検索語句を完全一致にする形で出稿することで、より少ない費用で収益を高めることも可能という事です。

けいぞう
けいぞう

マル秘テクニックをご紹介します^^

フレーズ一致で、収益性の高い検索語句(コンバージョン費とコンバージョン率のスコアが相対的に高い検索語句、かつ、アフィリエイト報酬が発生しているキーワードなど)を発見できた場合、それを完全一致で登録しなおし、フレーズ一致の入札単価よりも、すこし単価をあげて、その完全一致キーワードで、広告表示されやすくし、収益が最大化されるまで、ちょこちょこ入札単価を上げていくと稼げる可能性が高まります。

もう1つテクニックを言いますと、特に競合が多くて、報酬単価も高いジャンルの場合、例えば、コスメとかサプリとかですが、ジャンル名キーワードを1語、完全一致で出稿して、単価を競合よりも高く設定し、1点突破するという手法もあります。

たとえば、炭酸クレンジング、とか、オールインワンとか、ホットクレンジングとか、そういう系ですね。

すこし上級者向けで、資金力がある人向けのテクニックですが、こういう使い方もあるんだな、ということで頭の片隅にいれておくのはアリかと思います。

デメリット

フレーズ一致のデメリット同様、 稼げうるキーワードを逃してしまう『機会損失のリスク』がある事です。