googleリスティング広告のキーワードマッチタイプについて、
- 2023年7月に絞込み部分一致が廃止され、フレーズ一致に統合
- フレーズ一致、部分一致、完全一致の違い
- 設定方法
などの最新情報ついて、私のPPCアフィリエイトの実践経験に基づきお届けします。
まず、出稿キーワードのマッチタイプに関する、グーグルの公式サイトのURLを以下に貼っておきますので、最新情報を確認してください。
また、以下の動画でも解説しておりますので、理解を深める上でご活用下さい。
キーワードの4つのマッチタイプとは?
googleリスティング広告では、『どのキーワードで検索された時に自分の広告を出稿させるか』を設定するために、この図のような感じで「キーワードのマッチタイプ」を使って設定します。
その種類は
- 部分一致
- 絞り込み部分一致
- フレーズ一致
- 完全一致
の4種類でしたが、2023年7月に『絞り込み部分一致』が廃止され、『フレーズ一致』に統合され、3種類となりました。
キーワードマッチタイプの機能の詳細は以下の通りです。
マッチタイプの違いは、上記の表をじっくり見て頂ければご理解いただけると思いますが、1つずつ詳しく解説していきます。
その前に、絞り込み部分一致が廃止され、フレーズ一致に統合された背景についてサラッと触れておきます。
絞り込み部分一致が廃止され、フレーズ一致に統合された背景
もともと『絞り込み部分一致』と『フレーズ一致』の違いは以下の通りでした。
・絞り込み部分一致
⇒ 語順の異なる検索語句でも広告表示される
・フレーズ一致
⇒ 語順が異なる検索語句では広告表示されない
しかし、2020年の時点で、既に、両社の違いが分からない仕様になっていたんですよね。
つまり、例えば、2語のKWをフレーズ一致で設定しても、
- 語順の異なる検索語句
- 2語のKWの間に新しいKWが入った検索語句
などで広告表示されるケースが散見されていた、ということです。
このようなマッチタイプの機能重複について、今回の改訂で、シンプルに1つに統一された、という理解でOKです。
初心者の方は読む必要はないと思いますが、詳しく知りたい人は以下も読んでみて下さい。
『部分一致』の機能と設定方法、 メリットデメリット
キーワードを記号でくくるなどせずに、マッチタイプを指定しないと、自動的に「部分一致」になります。
たとえば、「女性用 ぼうし」を設定すると、「女性用 ぼうし」の検索語句でも広告表示されますし、漢字の「帽子」とか英語の「レディース」など、同じ意味の別のキーワードが含まれた検索語句でも広告表示されます。
それだけでなく、日本語の単語的に、「女性用」と「婦人用」は、意味の広さが違いますが、こういうのも表示されます。
また、「ぼうし」と「スカーフ」のように、小物ファッションというカテゴリでは同じですが、モノが違うケースでも表示されます。
部分一致については、おおむね、今も昔も、機能的には同じです。
メリット
想定してなかった稼げるキーワードが見つかる事です。
また、googleリスティング広告にはキーワードの入札を自動化させる機能がありますが、その場合、より幅広くキーワードを拾ってくれる『部分一致』が、もっとも親和性が高くAI学習が進みやすい利点があります。
一般的には、自動入札で広告運用する場合、最初は赤字スタートですが、自動的に最適化されていくので、時間経過とともに、収益が改善される流れです。
今現在の個人的な感触としては、特にコンバージョンが貯まっていない初動のタイミングでは、AI学習の精度が悪くなるので、初めは手動でキーワード入札を行い、微調整をした上で、ある程度コンバージョンが貯まり、稼げるパターンが見えてきたタイミングで、自動化させるとスムーズな印象です。
デメリット
収益性の低いキーワードでも出稿されてしまうので、赤字のリスクが高くなるという事です。
ある程度、資金力があるなら、逆に、まずは部分一致で出してみて、たくさん検索キーワードを出していき、そこから、収益性の悪いキーワードを除外設定して、収益性を高めていくと、機会損失が少なくなり、より早く収益化の道筋が作れるというメリットにも、なり得ます。
『フレーズ一致(旧絞り込み部分一致) 』の機能と赤字を避ける設定方法、メリットデメリット
フレーズ一致の場合はキーワードの左右に半角英数で、ダブルクォーテーションを付けます。
例えば、”女性用 +ぼうし”と設定した場合、「女性用 スカーフ ぼうし」とか、「ぼうし 女性用 冬」みたいに、2語以上なら真ん中に別のキーワードが入ったり、指定したキーワードの語順が入れ替わった検索語句で広告表示されます。
とはいえ、PPCアフィリ初心者の場合、いきなり部分一致だと赤字リスクが高いです。
赤字リスクと機会損失、どちらを取るかですが、「フレーズ一致」で、キーワードの範囲を、ある程度狭めて、キーワード出稿するのがベターです。
『まずは小さい金額で初めて、稼げる形を作って、だんだん拡大させていく』が良いですね。
メリット
部分一致よりも、より稼げるキーワードに絞って出稿でき、赤字のリスクを避けられる点です。
デメリット
稼げうるキーワードを逃してしまう『機会損失のリスク』がある事です。
『完全一致』の機能とメリットデメリット、設定方法
キーワードを、半角英数の角かっこで囲むことで指定します。
指定したキーワードと完全に一致する検索語句や、その類似パターンに該当する検索語句で、広告が掲載対象となります。
なお、完全一致キーワードと同じ意味を持つ検索語句は、つづりや文法の違いがあっても類似パターンと見なされます。
以前は、『完全に一致した検索語句のみ広告表示される』という仕様でしたが、いまだに、この情報で説明しているサイトが散見されますので、注意して下さい!!
メリット
「この検索語句の収益性が高い」と判断できたときに、その検索語句を完全一致にする形で出稿することで、より少ない費用で収益を高めることも可能という事です。
マル秘テクニックをご紹介します^^
フレーズ一致で、収益性の高い検索語句(コンバージョン費とコンバージョン率のスコアが相対的に高い検索語句、かつ、アフィリエイト報酬が発生しているキーワードなど)を発見できた場合、それを完全一致で登録しなおし、フレーズ一致の入札単価よりも、すこし単価をあげて、その完全一致キーワードで、広告表示されやすくし、収益が最大化されるまで、ちょこちょこ入札単価を上げていくと稼げる可能性が高まります。
もう1つテクニックを言いますと、特に競合が多くて、報酬単価も高いジャンルの場合、例えば、コスメとかサプリとかですが、ジャンル名キーワードを1語、完全一致で出稿して、単価を競合よりも高く設定し、1点突破するという手法もあります。
たとえば、炭酸クレンジング、とか、オールインワンとか、ホットクレンジングとか、そういう系ですね。
すこし上級者向けで、資金力がある人向けのテクニックですが、こういう使い方もあるんだな、ということで頭の片隅にいれておくのはアリかと思います。
デメリット
フレーズ一致のデメリット同様、 稼げうるキーワードを逃してしまう『機会損失のリスク』がある事です。